迷宮のクロスワード【解決編】
※前回をまだ読んでいないという方は、まず先にこちらを読んでください。今回はこの記事の続きです。→https://goo.gl/mVbnGh
……続きである。
前回、クロスワードの答えが分からず煮詰まっていたところで終わった。振り返るとこんな感じである。
じ
□ま
しんどう
でい□ □
□
□
●ヒント
「じ□ん□」
→シューティングやアドベンチャーなど
「し□□□」
→超えてナンボ
「□ま」
→デック
「でい□□□」
→いろんな意味での交渉
書いていて思ったが、前回の記事の内容、凝縮すればたったこれだけである。 「実はめんどくさくて前回のやつ読んでないわ」という方、このまま読み進めてもらって大丈夫です。
考えても、考えても、何も分からない。むしろ考えれば考えるほど、この迷宮の中で迷子になってしまう。
相当悩んでいたので、いつしか父母や他の親戚も集まってきた。親戚一同に見守られながらゲームを進めていく…なんだこの状況は。サマーウォーズか?
一つ一つカギとなるヒントを読み返していく。やはり「デック」の意味が分からない……なんなんだよデックって。助っ人外国人選手か?だとしたらクロスワードパズルの問題としては間口が狭すぎる。
その時だった。ふとした閃きが脳味噌の中に浮かんだ。名探偵コナンのアニメでコナンが何かに気付いた時、頭に電流が流れるような、あの感じである。
目をつけたのは……「しんどう」である。
すでに親戚が埋めていた「しんどう」である。
ここのヒントには「頑張りすぎると◯◯◯◯で疲れちゃう」と書いてあった。それで「しんどう」と答えたようだ。
しかし、果たして「しんどう」で合っているのだろうか?「振動」「神童」「新藤」……どれも相応しくない。つまり、すでにこれが間違っていたのだ。
正解は……もうお分かりだろう。頑張りすぎると「これ」で疲れちゃう……そう、「反動」である。
と、なると、
じ
□ま
はんどう
でい□ □
□
□
が正しかったのだ。
と、いうことは「は」から始まる「超えてナンボ」の四文字は……
……せーのっ
\ハードル/
はい、みなさん正解です。
そして「じ□□□」の一番最後の文字が「る」で確定する。「じ□□る」の「シューティングやアドベンチャーなど」を意味する言葉は……
…せーのっ
\ジャンル/
はい、お見事です。というかこれは最後の一文字が分からなくても分かるはずの問題だった。
これで全ての言葉が埋まった。お疲れ様でした。
……が、これで終われないのだ。このほかに分からなかった言葉が二つあったはずだ。「ハードル」と「ジャンル」が埋まったおかげで、自ずとこの二つの答えも出た。
これがそれである(©️横山裕一)
「□ま」
→デック
→答え:やま(山)
「でい□□□」
→いろんな意味での交渉
→答え:でいーる(ディール)
……ちょっと待て。と、一旦この二つの言葉を正座させたい。
まずは「やま」。お前からだ。調べたところによるとトランプなどの山札のことを「デック」と言うらしい……お前が「デック」というのを初めて知ったぞ。みんな、お前のことを「デッキ」と呼んでるはずだ。少なくとも20、30代の男子はみんな遊戯王やデュエル・マスターズで山札のことを「デッキ」という。それを「デック」って…馴染みがなさすぎるわ!!
そして、「ディール」……
お前……
お前は………
………何?
これも調べたところによると「取引をすること、売買」という意味だそうだ。
……知らんわ!!
僕が無知なだけで、実は当たり前に使う言葉なのかもしれない。「これディールしといて〜」みたいな。イケてるビジネスマンなんかは頻繁に使うのだろう。「今日のディールはきつかったなあ」とか。
だが、仮に知っていたとしても「いろんな意味での交渉」と言われて「ディール」という単語が思い付くのだろうか?思い付く人はディールに一度抱かれているに違いない。ディールといろんな意味での交渉をした人間だ。
何はともあれ、クロスワードパズルを完成させることができた。
クロスワードパズル自体、とても楽しかったのでハマってしまいそうだった。親戚が持ってきていたのはコンビニや書店で買えるパズルの詰め合わせ本だった。どこかで見かけたら買ってしまいそうだ。
次に入る迷宮に、今回のような得体の知れない怪物がいないことを望む。